MAZON-

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MAZON-2
 ウィルスが予想以上に速く広まり、実に総人口の10%が犠牲となった

しかしなんと優美の支持するケシミール博士がウィルスに有効なワクチンの開発に成功した。
 優美の喜びも、大きく日本でもそワクチンの接種が始まった。
しかしワクチンの副作用は大きく、特に妊娠中の胎児はほぼ死産となってしまったのだ・・
 優美も真剣にそのウィルスと戦っていたが、ついに自らも感染してしまったのである。
 まず彼女が考えたのが濃厚接触者だ、彼女の奴隷達は唾を吐きかけられたり、聖水を飲んだり、あらゆる部分を舐めさせたりしているのだから、ほぼ100%感染は疑いのないところだ、すぐさま5人の奴隷に伝えて検査をさせた・・
しかし、結果は全員陰性・・・・・
おかしい・・絶対に感染しているはずだ。
 彼女は奴隷全員をひとつの病院に移送させ自ら調査を始めた。
 彼女が危惧したのは密かに研究していたマゾヒストだけが持つDNA配列だった。
その配列は明らかに真性マゾヒストと呼ばれる女性崇拝者だけが持つものであった。


そして詳しい検査あと、優美は絶句した・・細胞が変化している・・こ、これは・・何故?
もしかして・・・ワクチンが?
 いくつかのパターンを想定して実験を行った結果、彼らの細胞は免疫力及び再生能力が以前の15倍以上に変化していたのだ・・さらに血液の色が少し縁がかっていた
彼女は確信した・・これは人的に行われたも・・しかもそんな事ができるのは一人しかいない・・ワクチンを造ったケシミール博士・・・
 彼女はすぐさま専用回線を利用し人知れずに博士に連絡をした
「博士、どういうことですか?」
「やっぱり君か? 気づくと思ったよ・・さすが優秀だ」
「なぜ、こんな事を?」
「この世界の人間は見える者しか信じない、それを利用して地球外生命体がじわじわと侵略してきたのだよ」
「侵略者?このウィルスが・・・」
「違うよ優美、侵略者はマゾヒスト達だよ」
「マゾヒストのDNA配列が人間と違っているのは君も発見したよね、そしてその細胞自体が侵略者だったのだよ」
「どういうことですか、説明して下さい」
「僕が作ったワクチンにはいくつかの副作用がある・・ひとつは胎児が生きて生まれることはないという強烈な細胞変化、もうひとつはこのワクチンを摂取した、いわゆる真性マゾヒスト達は本来の彼らの免疫力、再生能力を復活させらるのだよ」
「あなたは、私達をだましたのですね?許せない!」
「彼らのビジョンはとても斬新なもので女王バチに群がる働きバチのようなものなんだ」
「そんなこと?狂ってます」
「君も気に入ると思うよ・・彼らの被虐性嗜好愛は・・我々にはただの性別としか考えない女性というものが彼らの唯一無二な崇高な存在でその存在である女性から与えられる苦痛や屈辱のみが彼らの生殖行動なのである。なので股間に付いている棒など何の役にも立たず、被虐の対象物としか考えていない」
「どうだい、君のような女尊男卑、完全女性優位主義者には良い話だろう?」

「私はこの事を全世界に向けて発信します。あなたは逮捕されるでしょう」
「ぼくの役目はもう終わった。思い残すことはないよ・・最後に言っておくが、彼らはもはや人間ではないMAZONという生物だ!わたしが命名した・・必ずこの名前を使ってくれ、さらばだ優美!」

回線は切れて 画面は真っ白になった。
彼はおそらくこの地球上にはいないだろうと優美は確信した

その後、彼女が発表した真実が駆け巡り、世界を大混乱に落としいれた

 MAZONという名前が一躍有名になり、その存在を世界のマスメディアが取り扱うとMAZONがウィルス型の地球外生物であること、人間の肉体に入り込みその細胞まで変化させる被虐性愛生物でその対象は現在のところ地球上の人間の女性のみとされること・・

 そしてその対象である女性に対して限りなく強い崇拝心と服従心を持つ生物であり、女性に従属することが唯一の喜びとなっているとの研究結果も発表された・・・

とにかくMAZONは人間ではない・・・それが近くにいるかもしれないというのだ、

もしかして私の夫も・・・そういえば弟の様子がおかしい・・・営業部の金子さんて?
あちこちで噂等に踊らされていた

そして人々はMAZON探しに躍起となり連日MAZONの捕獲情報が世界中に溢れていった。全ての男性を対象としたMAZON検査が行われ、そしてそれが全人口の5%近くまで浸食されていたのである。

おそらく、このまま分らなければ、地球はMAZONに占領されていただろうとの予測も発表された

各国は取り締まったMAZONの処遇に頭を抱えていた。
そして世界的な協議を経て「MAZON取扱法」が制定された・・・