優美は悩んでいた・・・あのケシミール博士が一部とはいえ、女性を不幸にするだろうか?
というのは身内にMAZONが出てしまった場合その子供やその他の関係性だ
MAZONが夫だった場合・・・・元々他人であるため、問題ない
MAZONが子供だった場合・・血のつながりがあり、関係が難しい
MAZONが従兄弟だった場合
MAZONが兄弟だった場合
特に娘がいる家庭では大問題となっていた。
まぜならばMASZONの娘という事で、他人から見ると御女性様までMAZONの汚れた血を受け継いでいるのではないかという事実です。
「そんな訳は絶対にない・・優美は寝るのも忘れて研究を続けた
その結果、以下のような事実がわかった
MAZONの遺伝について・・・
MAZONの遺伝子は直系相続しかできない
人間の女性がMAZONの遺伝子を身体の中に取り込んだ場合
性別 男の場合 全てのDNAがMAZONのものとなり、その父と100%同じ遺伝子を有する事になり、妻である女性のDNAは一切有しない
性別 女性の場合 全てのDNAが母のものとなり、その母と100%同じ遺伝子を有する事になり、夫であるMAZONの汚れたDNAは一切有しない
この結果によりMAZONとの間に生まれた子供が女性であった場合、MAZONとの血縁関係は一切なく母である女性単独による生殖活動より生まれた者となる。
その血は高貴であり煌めくばかりの優雅さを持つ
一方 生まれた子供が男であった場合その血は全てMAZONから引き継いだものであり、女性の身体を利用して単独繁殖をした結果育ったものであるためDNAは全て汚れた配列となっている。もちろん母である高貴なDNAを持つ女性とは血縁関係は一切なく、MAZONの中でも最下級の資質を有する生物と言える
そして同じ夫婦(夫がMAZON)より生まれた子供であっても、女子と男子では全く血縁関係はなく完全な他人というよりも、高貴な御女性様と卑しく汚いMAZONという関係しかない。
この論文結果が世界的に報道されると、対MAZONへの一般社会への認識が一気に変わり、より卑しむべき存在となった。
パターン1
森高家の場合
父 幸三 48歳 (MAZON陽性 収容施設にて 調教中)
母 留美 38歳 (前夫の幸三の所有者として承認)
長男 光男 17歳 (MAZON陽性 収容施設にて 調教中)
長女 沙也加 15歳 (前兄の光男の所有者として承認)
典型的な4人家族であったこの一家もMAZONの出現によって運命は大きく変わった。
「国からの呼び出しが来たのよ、収容施設に来てくれって」
貴女様の前夫である幸三の審査が終了し、崇拝度・服従度とも基準値を超えましたので、このmazonの引取りをお願いします。
このmazonはシリアルナンバーMMKKVZ-631として管理されます。
また、これ以前のこの個体の欺罔行動についてはこのシリアルナンバーで全て確認ができます。(どなたでも内容をご覧いただけます)
本日付けでこの個体の所有権が発生し、所有権者は森高留美様となっています。
引取りの際は貴女様自身の証明書をお持ちください。
また、直ぐにこの個体の譲渡や転売を希望の方は担当者に伝えて下さい。個体との接触なしに手続きできます。
「いよいよ、あの2人もmazonか・・何だか変な気分ねママ?」
「2人なんて言い方やめてよ、最初は混乱したけど、この人・・いいえこいつらは私達を騙していたのよ、人の人生をむちゃくちゃにして、今考えると本当に頭にくるわ。特にコイツ・・ああムカつく、本当は顔も見たくないわ」
「だったら、売り飛ばしちゃえば、会わずに手続きできるって書いてあるわよ」
「そうね・・行ってから決めるわ」
「でもこいつらの調教って動画で見たけど、笑えるわね、何度も私達の名前を呼んで写真に土下座して、どうか罰をお与えくださいって、何なのって感じ・・」
「沙也加、忘れないでね、こいつらは人間じゃないんだから、最も卑しい生物なんだからね」
「わかってるわよ、ママ。どう、扱ったら良いかは・・ちょっと楽しみかも・・」
「なんか首輪で引かれたり、四つん這いになったり、これみんなMAZONなんでしょう?」
「結構みんな蹴り飛ばしたりしてるのね」
「ねえねえ、あの6番モニターで映ってるの、お兄ちゃ あ・・・私のMAZONじゃない?」
「ほんとだわ・・なんか馬になってるみたい・・」
光男は若い調教師2人に四つ足歩行 馬 の訓練を受けていた。
「聞いてるわよ、所有者様が引き取ってくれたって。いよいよね、全てを捨ててただただ所有者様に仕えるのよ」
「はい、調教師様のお言葉、ありがたく頂戴します」
2人はすっかりMAZONと変貌した姿にしばらく見入っていた。
「あ-早く会いたいなぁ・・」
「そうね、私も・・」
モニターを見つめる2人は、顔を赤らめながら、楽しんでいるようだった。 |