留美は収容施設にいた、光男の審査がおり、崇拝度・服従度とも完璧な数字でMAZONとして認定されたのである。
「そういえば、もう一匹はどうなったのかしら・・」
もう一匹とは元夫の幸三のことである。
係員に尋ねると
「シリアルナンバーMMKKVZ-631ですね。はい、それなら出荷待ちになっていて、まだここの檻で出荷を待っているところです」
「お会いになりますか?」
「いいんですか、もう売ってしまって・・」
「前のご所有者様ですよね、それなら最後に一言言ってやってはどうですか?」
「じゃあ。ぜひ」
留美は泣きながら土下座している、前夫の姿を思い出して笑っていた。
「出荷待ちMAZON保管センター・・ここだわ」
中にはMAZONが一匹どうにか収まる程度の檻が数百くらい収納されていた。
MAZON達は皆檻の中で土下座させられて出荷を待っているのである。
「あそこですね、あの一番左の檻がそうです。最後に少しかまってやってはどうですか、私は外で待ってます」
顔に黒いマスクが被されているが、確かに幸三だった。
留美は檻の目の前にハイヒールパンプスを穿いた足を出して」
「あなた、あらMAZONだったわね、手を出して!」
「そのお声は・・留美様・・ああ・・ありがとうございます・・ありがとうございます・・なんて嬉しい」
「手を出して、土下座のままよ」
檻の隙間から手を出すと、その手を靴で踏みにじっていく
「ああ・・ありがとうございます!!」
「これを良い記念になさい」
ヒールでぐりぐりと手の甲を踏みつけて、手の色が変わってくる・・
「ヒィィィ!!」
思わず声をあげてしまう・・
「うふふ・・せいぜいいいMAZONになりなさい、わたしの事は心の中で崇拝しなさい!」
「ああ・・ありがとうございました・・」
思わず涙を流す幸三だった・・
ああ・せめてもう一度だけお顔を拝見したかった・・・くくく
そしていよいよ光男の引取りに向かう・・
前に来た引渡し所で手続きを行い、四つん這いで連れてこられた光男を引き取った。
留美の心中は複雑なものだった。
自分の息子だと思っていた人間が実は人間ではなく卑しい最下級生物であったこと。
その生物は自分の身体を利用して単独繁殖をした結果育ったもので全く繋がりはないという事。
光男は久しぶりに会った元母に床に額をこすりつけて、御礼を言う。
「わたくしめなどに、お引き取りに来て頂き、ありがとうございます・・ありがとうございます・・」
当然のように留美はその頭を踏みつけ
「分かってるわね、お前はMAZON、卑しい生物だったのよ」
「はい、留美様、今までの事はわたくしめが犯した大罪である事は分かっています、この先は留美様、沙也加様のお足下に伏してお役に立ちますように、誠心誠意お仕えさせていただきます」
「よし、MAZON、これをお付け!」
金の鎖が付いた首輪を渡した。
その際チラリと見えたお顔が眩しいくらい美しく見えた
「ありがとうございます、留美様」
四つ足歩行は調教を受けた時厳しく躾けられたので。スムーズに美しいおみ足の流れに着いていく事ができた。
留美も光男を今までと違う生物として、支配し服従させる事に心がおどっていた。
こんなに美しい方にお仕えできるなんて、私はなんて幸せなんだろう・・
ああ思い切り虐められたい
そしてその冷たい笑みを拝見したい・・
その美しいお身体でお打ちになる鞭で体中から血が吹き出すような痛みを感じてみたい・・
できることなら高貴なお身体から御放出されるお宝を全て私の口の中に賜りたい・・
光男はMAZON特有の被虐モードに入っていた。
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